ランドセルの素材は「人工皮革」と「自然皮革」があります

クラリーノ素材のランドセルを背負う小学生

 

ランドセルの素材は、

  • 人工皮革
  • 自然皮革

の2種類に分けられます。

 

人工皮革の特徴

人工皮革とは、天然皮革に似せて作られた人工の素材です。

 

ポリウレタンやスエードから作られていて、

 

「天然皮革の構造と性能」を科学の力で再現した素材

 

と言われています。

 

いろいろな企業が自社の人工皮革を販売していて、主な人工皮革には下記の商品があります。

 

人工皮革の種類
  • クラリーノ(株式会社クラレ)
  • タフガード(帝人コードレ株式会社)
  • ベルバイオ5(株式会社FILWEL フィルウェル(旧カネボウ))
  • エクセーヌクラッセ(東レ株式会社)

ランドセルで最も多く使用されているのが「クラリーノ」で、ランドセル全体の約70%がクラリーノを採用しています。

 

それだけ多くのランドセルに使用されている理由は、

  • 軽い
  • 水に強い
  • お手入れが簡単
  • 値段が安い
  • カラーバリエーションが豊富

など、利便性が高く低価格でデザイン豊富なランドセルを作れるからです。

 

 

一方で、高額ランドセルの素材として使用されているのが、天然皮革のランドセルです。

 

 

天然皮革の特徴

天然皮革とは、牛や馬などの動物の皮を使って作られた素材です。

 

その特徴は、下記になります。

  • 革製品特有の質感がある
  • 傷に強い
  • 希少性が高いので価格も高い
  • 水に弱い

 

財布や鞄でも本革製品は、本革独特の質感が高級感を感じさせます。

 

ランドセルでも、高級ランドセルの素材として使用されています。

 

そんな天然皮革にも、素材によって種類があります。

 

天然皮革の種類
  • 牛革
  • コードバン(馬のお尻の革)
  • ヌメ革

牛や馬など動物の皮を原料とした素材なので、どの動物を使うかによって特徴や価格も違います。

 

一般的にコードバンは希少性が高く、価格としては最も高い部類に入ります。

 

また、ヌメ革はランドセルに使用されて商品化されることの少ない素材です。

 

天然素材でもっと商品の種類が多いのは、牛革素材のランドセルです。

 

最近ではカラーバリエーションが豊富になり、選択肢が増えてきました。

 

 

このようにランドセルの素材には、「人工皮革」と「天然皮革」の2種類があります。

 

それでは、それぞれの素材についてより詳しく説明していきたいと思います。

 

牛革ランドセルの特徴

ランドセル用の牛革には、去勢されて出産経験のない2年以上飼育されている「ステア(ステアハイド)」という種類の牛の革が使われています。

 

ステアは表面のキメが細かく厚みがあって均一で耐久性にも優れているので、ランドセルの素材としても適しているのです。

 

牛革素材の中でも供給・品質が安定していて、多くの革製品でも使用されています。

 

そんな牛革を使用したランドセルの特徴は、一般的に下記のように思われています。

  • 丈夫で強い
  • 高級感がある
  • 使い込むほど風合いが増し愛着が湧く
  • 継続的なお手入れが必要
  • 水に弱い
  • 重い
  • 価格が高い

特徴としては間違ってはないんでしょうけど、文字通り受け取るのもどうかと思います。

 

【丈夫で強い】

確かに丈夫で強いでしょうけど、クラリーノ製品も構造の工夫などで強度は増しています。
6年間使い続けるという意味では、どちらにしても大丈夫です。

 

【高級感がある】

高級感って個人の印象です。
何も知らないで牛革ランドセル背負っている子をみて、「高そうなランドセル背負っているよね〜」なんて思ったことありません。
見る人が見れば分かるのでしょうけど、「だからどうなの?」って感じもします。
でも、本人や親御さんが高級感があると思って使い続けることは、満足度が高いということなので良いことだと思います。
その高級感をどれくらい大事に思うか次第だと言えます。

 

【使い込むほど風合いが増し愛着が湧く】

「風合い」も個人の感覚なので、難しいですよね。
その良さをどれだけ理解して重要視するかとだと思います。
さらに風合いを出すには、長年に渡って丁寧にお手入れをする必要もあります。
いきなり風合いが感じられる状態では売っていません。
そして愛着が湧くのは、クラリーノ製でも同じです。

 

【継続的なお手入れが必要】

確かに革製品って、継続的なお手入れが必要となってきます。
しかし、最近では撥水加工を施して、濡れたら拭くだけでで普段のお手入れが不要な牛革ランドセルも登場しています。
それならばクラリーノ製とあまり変わりないお手入れでOKということになります。

 

【水に弱い】

お手入れが必要な牛革ランドセルの場合は、濡れたらすぐに拭き取ってクリームやオイルを塗るなどのお手入れが必要です。
帰宅時ならいいですけど、登校時の場合はそのまま放置されてしまうことになります。
子供に「濡れたら拭いてね!」と言っても、面倒臭がってしてくれないケースが多いですからね。
雨対策にランドセルカバーを着けたりするのも、朝の忙しい時はぶっちゃけ親でも面倒です。
でも、さきほども書きましたが撥水加工された牛革ランドセルも登場しているので、それを選択すれば雨問題も一安心です。

 

【重い】

確かに本体重量だけを比べると、牛革やコードバン製のランドセルは重いです。
クラリーノ製ランドセルが1.0kg〜1.2kgが多いのに比べて、自然皮革製は1.3kg〜1.5kgとなります。
重量でみると100g〜500gの差になりますが、この差がどこまで重大なのかはなんとも言えません。
ノート1冊の重さは約135gです。
それにこちら(ランドセルの重さ)でも書きましたが、ランドセルの重さは体感によるところも大きいです。
子供の身体に負担が少なくなるように、各ランドセルブランドは研究と工夫を重ねています。
ここ最近のランドセル構造の改善により、素材の違いによる重みは数字で見るよりも感じられないと思います。
また、重みの感じ方は個人差や加齢によって変わってくるので、本体重量だけをみて「重いからダメ!」というのは選択肢を狭くしてしまうかもしれません。

 

【価格が高い】

牛革ランドセルは「値段が高い」というイメージがどうしてもあります。
実際に価格帯のボリュームゾーンは、クラリーノ製ランドセルよりも高いです。
しかし最近では、「萬勇鞄」では牛革ランドセルが「56,160円(税込&送料無料)」で販売されています。
革製品で有名な土屋鞄ランドセルでも「64,000円(税込&送料無料)」が人気です。
最近ではクラリーノ製ランドセルでも、上位アイテムは5万円〜7万円くらいの価格帯になります。
スポーツブランドやファッションブランドのついたランドセルも、クラリーノ製ランドセルで6万円〜10万円くらいになります。
確かに5万円以下のランドセルとなると大半がクラリーノとなるので、そういう意味では牛革製ランドセルは高いと言えます。
ただ、昔と比べると5万円台から入手できるので、選択肢の中には入れやすくなっています。

 

牛革製ランドセルが人気の理由とは

牛革製ランドセルが人気の理由は、

  • 本革特有の高級感
  • 時間の経過と共に味わいが深まる

など、人工皮革では感じられない特徴があるからです。

 

また、同じ自然皮革でもコードバンよりも値段が安いことから、牛革ランドセルの方が人気です。

 

品揃えも豊富で価格帯も6万円前後から購入することができます。

 

さらに最近ではカラーバリエーションも増えてきて、以前のように黒と赤以外にもピンクや紫なども登場しています。

 

牛革ランドセルのカラーバリエーションが豊富になってきました。
*萬勇鞄ランドセル-グラシア全5色

 

フチドリに他の色を施したデザインもかわいくて人気です。

 

牛革ランドセルのカラーバリエーションでフチドリに他の色を施したデザイン
萬勇鞄ランドセル-クローネティアラ全7色

 

 

このようにカラーバリエーションも増えて人気が高まっている牛革ランドセルですが、購入先は工房系ランドセルがメインとなります。

 

工房系ランドセルとは、

  • 土屋鞄ランドセル
  • 萬勇鞄ランドセル
  • 鞄工房山本
  • 池田屋ランドセル
  • 羽倉の手づくりランドセル
  • 大峽製鞄
  • 村瀬鞄行
  • 中村鞄製作所

など、全国各地に多数あります。

 

小規模のランドセルメーカーであることが多く、生産数は少ないです。

 

ネット通販の普及により、全国どこからでも地方の小さいランドセル工房のランドセルを購入できるようになりました。

 

「生産数が少ないことの希少価値」と「自然皮革ランドセルの高級感」があいまって、需要と供給のバランスが崩れがちです。

 

そのため販売後すぐに完売や品切れすることもあり、ラン活激化の要因ともなっています。

 

生産数が少なくて完売するかもしれないので、自然皮革のランドセルを購入する場合は早めの行動を心がけて下さい。

 

売り切れるかもしれないということで、慌ててランドセル選びをすると失敗してしまうかもしれません。

 

工房系ランドセルでもカタログのお取り寄せはできますので、気になるブランドがある方はこちらからカタログ請求してください。

 

>>工房系ランドセルメーカーのカタログ請求まとめ

 

コードバンランドセルの特徴

コードバンは「革のダイヤモンド」と呼ばれる希少性の高い高級素材です。

 

1頭から採れるコードバン(=馬のお尻の革)の量は、ランドセルのかぶせ2枚分程度です。

 

そのため素材の入手も容易ではなく、1年以上も前から素材の仕入れを計画して予約しないといけない程です。

 

 

コードバンの強度は牛革の約3倍とも言われ、傷・汚れ・シミなどにも強いので長期間に渡って使い続けることができます。

 

適切なお手入れを施していけば、一生に渡って使い続けることができるとも言われています。

 

 

強度に加えて使い込めば使い込むほど独特の光沢や質感が増していくことも、大きな魅力の一つです。

 

シンプルでありながらも美しく深みのある光沢は、本物志向の親御さんにも満足度の高いランドセルとなります。

 

そのため長く使うことを前提とした購入を検討される方も少なくありません。

 

コードバンのランドセルを購入して、使い終わったあとに革財布にリメイクされる方も少なくありません。

 

ランドセル単体とすれば高価な商品ですが、リメイクまで含めて考えるとお値段以上のお値打ち品だとも言えます。

 

6年間使い続けた思いも込めて、親御さんや祖父母へのプレゼントとしてリメイクすれば喜ばれること間違いなしです。

 

>>ランドセルを長財布にリメイク

  • 強度が牛革の3倍
  • 牛革よりも生産数が少なく希少性が高い

 

コードバン製ランドセルが人気の理由とは

コードバン製ランドセルが人気の理由は、

  • 希少性による思いの深さ
  • 時間の経過が劣化ではなく味わいに変わっていく
  • ランドセルを使い終わった後にリメイクできる

 

希少性による思いの深さ

コードバンは希少品なので、ランドセルの生産数自体も少ないです。

 

そのため牛革ランドセルより高額で、購入する人は限られています。

 

なので自己満足と言われるかもしれませんが、持っている本人や親御さんは格別の思いを持って愛用されています。

 

外見はシンプルな色合いなので一見すると分かりにくいですが、分かる人には分かる素材の高級感は満足度が高いです。

 

時間の経過が劣化ではなく味わいに変わっていく

一般的にランドセルは時間が経過するごとに、状態は劣化していきます。

 

その点ではコードバンのランドセルは、時間の経過が品質に深みを与え独特の光沢となっていきます。

 

時間が商品の魅力を創り出してくれるランドセルは、時間の経過が楽しみとなります。

 

ランドセルを使い終わった後にリメイクできる

 

革製品のランドセルを6年間使い終わった後に、リメイクされる方も少なくありません。

 

かぶせの部分をリメイクして、

 

「長財布、二つ折り財布、スマホケース、小銭入れ、名刺入れ、キーケース、ペンケース、パスケース、ストラップ、キーホルダー」

 

など、日常生活や仕事で使うものに流用できます。

 

リメイク品は、父の日や母の日のプレゼントや祖父母へのお返しに喜ばれています。

 

子供や孫が6年間使い続けたランドセルを素材としたプレゼントなんてもらったら、嬉しくて大泣きしてしまいますよね。

 

 

コードバン製ランドセルの欠点は?

コードバン製品のランドセルの欠点は、

  • 値段が高い
  • カラーバリエーションが少ない
  • そもそも売っているところが少ない
  • お手入れが面倒くさい

 

値段が高い

希少価値の高い素材を使っているので、どうしても値段は高くなります。

 

お安めのものでも「萬勇鞄ランドセルのベーシック(コードバン)」が73,440円(税込&送料無料)など7万円台からです。

 

高額なものだと鞄工房山本ランドセルの「オールコードバン 夢こうろ染」が169,000円(税込&送料無料)などがあります。

 

カラーバリエーションが少ない

コードバン素材の風合いを活かすためにも、黒や赤といったベーシックなカラーが大半です。

 

しかし最近では鞄工房山本のように「黒、赤、紺、チェリーピンク、モスグリーン、キャメル、茶色、ワイン色」など8色のカラーを揃えるブランドも出てきました。

 

また、刺繍やステッチに本体と違う色合いを施し、ベーシックながらもオシャレなデザインのコードバン製ランドセルも登場しています。

 

クラリーノ製ランドセルと比べると種類は少なくなりますが、それでも昔よりはカラーバリエーションは増えています。

 

そもそも売っているところが少ない

コードバンラン製ドセルは希少性の高い素材を使っているだけに、そもそも量産されていません。

 

主に製造販売しているのは、工房系ランドセルが大半です。

 

コードバンを製造販売しているランドセルブランドは、下記になります。

  • 土屋鞄製造所ランドセル
  • 萬勇鞄ランドセル
  • 鞄工房山本
  • 黒川鞄工房
  • ランドセル工房生田
  • 池田屋ランドセル
  • 中村鞄ランドセル
  • 大峡製鞄オオバランドセル
  • モギカバン
  • 羽倉の手づくりランドセル【HAKURA】

思ったよりもたくさんあったかもしれませんね。

 

最近はネット通販で購入できるので、公式サイトや楽天市場などから購入できます。

 

実物を見たい場合は、結構苦労します。

 

製造元が地方の鞄工房だったりすると、なかなか実物を確認することはできません。

 

実物確認する方法としては、

  • カタログ請求して革見本サンプルをもらう
  • 展示会などで確認する

ランドセルブランドによりますが、カタログ請求をすると革見本のサンプルをもらえる場合があります。

 

小さい革サンプルですが、色合いや手触りを確かめることができます。

 

また、都市圏向けに展示会を開催するランドセルブランドもありますので、公式サイトで開催の有無を確認してみてください。

 

お手入れが面倒くさい

お手入れが面倒だと思う方は、コードバン製ランドセルは購入しない方がいいです。

 

傷や汚れに強いですが、水に弱いので雨の日などはどうしてもケアが必要です。

 

また深みのある風合いを求めるならば、革用クリームなどでの定期的なお手入れは必要となります。

 

どうしてもお手入れは嫌だけどコードバン製品が欲しい方は、萬勇鞄から撥水加工されている商品も出ています。

 

 

まとめ

【良い点】
  • 希少性による思いの深さ
  • 時間の経過が劣化ではなく味わいに変わっていく
  • ランドセルを使い終わった後にリメイクできる
【良くない点】
  • 値段が高い
  • カラーバリエーションが少ない
  • そもそも売っているところが少ない
  • お手入れが面倒くさい

 

コードバン製ランドセルは、メリットとデメリットがハッキリしています。

 

革の良さを理解してランドセルとして使用後も含めて付き合っていきたいと思えるならば、きっと満足のいく選択となります。

 

そのためにはお手入れの必要性と購入時の出費は覚悟しておきましょう。

 

 

長くなりましたので、人工皮革については次のページ(人工皮革ランドセルとは)で紹介します。

 

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